10月4日 (火)  声がわりのこと

9月さいごの週末に、これまで練習をしてきたマタイ受難曲の演奏会が行われました。

ほんとうは演奏会の前に日記でお知らせをして、足を運んで下さる方をすこしでも増やそうかと思っていたのですが、オーケストラの方々との練習やステージ用の身支度の準備などで、お知らせの時間をとることができませんでした(次回はお知らせをいたします。どうぞおいでください)。

台風が来るとかで不安定なお天気でしたが、当日は雨もなく、恵まれた環境の中で演奏をすることができました。

ことしの演奏会がこうして終わったあとは、来年の演奏会のための練習がはじまります。マタイ受難曲のような大きな曲は、そう毎年演奏できるものではありませんので、来年はバッハの宗教カンタータを数曲行うことになっています。

この演奏会のための練習から、指揮者の先生にお願いをして、パートをソプラノからアルトに変えていただくことにしました。体調を管理するために服用しているお薬を、飲み薬から吸入に変えたところ、副作用かなにかで声の質が少し変わってしまったためです。吸入式のほうが、身体に取り入れるお薬の分量が少なくてすむのでそちらにしたのですが、特定の部位にはたくさんのお薬が当たってしまうので、このようなことがおこるのだと思います。

先週の練習ではじめてアルトを歌ったところ、はじめは音の幅がとれずにいましたが、そのうちむかしの音域の勘が少し戻ってきました。バッハはアルトに味わいがあると思いますので、この場所で、もう少し歌い手として音楽のそばにいられればと思います。

写真は、郷里の庭にいた蟷螂です。そういえば郷里で撮った写真は夏の風景ばかりでしたので、これから季節とのミスマッチが続くことになりますが、どうぞご容赦ください。

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