12月16日 (金)  恋のうた、のこと

昨日は、街の文化ホールにでかけて、ソプラノの歌手の方の音楽会を聴いたことを書く予定でおりましたが、まうかめ堂さんからサーバートラブルによる日記の消失のお知らせを受け、そのことを書いたところで終わってしまいました。

昨日の演奏会は、12月ということもあり、クリスマスの情景や生誕をうたうアリアなど、ちいさな曲がたくさん歌われました。

演奏会のさいごに歌われたのは、モーツアルトの「エクスルターテ・ユビラーテ」のなかの「アレルヤ」でした。ずっとずっと昔の日記に書いたことがあるかと思いますが、これは、お嬢さんがおそらくいちばんはじめに覚えて歌った音楽です。お手本にしたのは、家にレコードのあったレオンタイン・プライスとカラヤンのものであったと思われます。

大きくなって楽譜を読むと、この歌はメリスマを多用した譜面のむずかしい曲です。メリスマの強調のために子音をすこし入れるような「わざ」は、そのころもちろん教わっておりませんでしたので、そのような音のこまかく動く箇所は、今思い出すとからだをこわばらせるなどして、無理にも動きをつけていたような覚えがあります。

モーツアルトにはその後ずっと縁がありませんでしたが、いろいろな有名どころのアリアを集めた譜面を買ってみたおり、「恋とはどんなものかしら」をさらってみたことがあります。その時の心持ちのせいもあったのかもしれませんが、とてもほがらかで、気持ちをそのまま音にのせたような歌で、とても気に入って覚えてしまいました。

街の文化ホールから家までは歩いて帰れます。アレルヤを聴いた余韻をほのぼのさせながら、「恋とはどんなものかしら」をちいさく歌って家に帰りました。もしかしたら、北町のみなさまにはすこしご迷惑であったかもしれません。

写真は、熊のデイジーとロブスターのロブです。

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