12月5日 (月)  まーすのこと

きょうは、父親が東京に仕事で来ていたため、夕方に待ち合わせて食事をすることにしました。

先週、おなじ約束をしていたところが、父のほうの用件で先送りになったこともあり、それならばきょうはちょっとお高いものにしてみましょうかと思ってはみたのですが、日帰りの父親の帰り足を心配しながらテーブルに着くのもせわしかろうと思い、東京駅の中で食事をすることにしました。

先週末、沖縄料理をごちそうになったことはこちらでも書きましたが、じつはそのおり、お話だけ伺いながらいただく機会のなかった料理のことが気にかかっていました。

それは、白身の魚を塩で煮ただけのもので、海の味と白身魚のやさしい味がとてもよいというのです。イタリア料理には、白身の魚を乾燥トマトや野菜といっしょに水煮のようにした、まさに「水魚」という料理がありますが、それを引き合いに出したところそんなものではないといいます。

大皿になるというので、ひとりでは大変だと思い、この機会に父と試してみることにしました。

東京駅の中にある沖縄料理店は、沖縄に本店があり、沖縄以外には東京駅の中のこのお店があるだけなのだそうです。アラカルトでいろいろいただこうと思ったのですが、父の帰り足を案じてコースにしていただき、追加のお皿として、くだんの塩煮魚をいただくことにしました。

塩煮魚は、正式な料理名をまーす煮といいます。まーすとは、沖縄の言葉で塩を意味するのだそうです。お汁を飲むにはすこしからい感じでしたが、小葱を散らした身に柑橘をしぼっていただくと、教えていただいた通りのやさしい味がしました。よい塩を手に入れて、そのうちこしらえてみようと思います。

写真は家の猫です。仕事のために研究室からスキャナをお借りしたおり、ついでにこの猫の写真も取り込んでみました。しっぽをきちんと足に巻いているところがポイントのようなものでしょうか。

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