9月19日 (月)  川柳アーカイブのこと

さきほど、まうかめ堂さんから、わたしが以前に書いては送信していた川柳(もしくは俳句)の膨大なデータが送信されてきました。ご自身の端末のデータを整理していたところ、出てきたということです。

いくつかを除いては、作ったことも送信したことも完全に忘れていたものでしたが、この機会にいくつかを書き出しておくことにします。

以下に掲げる句は、わびさびや風情は問わず、句のどこかに「うしがえる」という語が入っていればよい、というきまりをまうかめ堂さんから与えられて作成されたものです。「うしがえる」という語が季語であるかがわからないので、いちおう川柳としておきました。

送られてきたデータは膨大なものでしたが、ここでは公序良俗に反するもの、状況説明に時間のかかりそうなものを除き、便宜的にいくつかの部立てをして掲示をいたします。

なお、写真は郷里の庭にいた雨蛙を接写したものです。うしがえるの写真が準備できませんでしたので、かわりに載せました。

四季の部
  うしがへる ぼたんのはなに あとずさり
  うしがへる 若葉のころは胃がいたい
  ふぢ棚に のぼって壊す 牛蛙
  いちめんの もみじのしたは うしがへる
  
動作の部
  うしがへる 池のほとりで ニーチェ読む
  うしがへる ねがえり打って 池に落ち
  うしがへる 池に飛び込み 腹を打つ
  うしがへる なかせておけば なくばかり
  ぱつぱつと 音たてている うしがへる

その他の部(「季語」を含まないものなど)
  うれしさは さほどでもなし 梅雨の空
  グラムシは どんな虫かと 祖母が聞く
  いのしし堂 ヌーベルバーグ ばかりある

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