10月12日 (木)  肉丸湯のこと

前回の日記では、手術にそなえてふだん飲んでいるお薬をお休みするかわりに、毎朝体温を測定することになったことを書きました。

朝起きの、まだ半分夢の中のような状態で体温を測定することにはだんだん慣れてきましたが、そのようにして測定した体温が、ここ6日ばかりずっと37度の周辺であることにお嬢さんはとまどっています。

朝の体温の高さや変動によって体調を判断する本によれば、このような状態が3週間ほど続いた場合には、まずあかちゃんがやってきた可能性を考えるべきであると書かれています。ですが、お嬢さんが受胎告知を受けたおぼえは断乎としてありません。

微熱の原因となるその他の可能性を読みすすめてみますと、なにかの細菌やウイルスに感染した場合にも、このような熱が続くということが書かれていました。これならなんとなく合点がゆきます。

昨日、呼吸器の定期的な診察のためにかかりつけのお医者さんにうかがったおりに熱のことを相談すると、お医者さんは、これは身体が熱のある状態を欲しているということなので、熱を下げたり抗生物質を服用したりすることはせず、滋養と休息をとってゆっくりしているのがよいでしょうとおっしゃいました。

お嬢さんの平熱は35度ほどですので、37度の状態は少したいへんなのですが(特に、たくさんの汗をかくことが仕事において少し困ります)、おおもとの原因と思われる歯の手術がおわるまで、ゆるゆるやりすごしてみようと思います。

滋養のありそうなものということで、きょうは肉丸湯をこしらえました。自己流ですが、作り方を下に書いておきます。

1、豚の挽肉に、塩と胡椒、生姜のすりおろしを加えてよく混ぜ、煮立てた湯のなかに団子状にして落とし、火が通ったら湯からあげておきます。茹で汁はとっておきます。

2、干椎茸をもどして細長い方向に切ったもの、白菜をそぎ切りにしたもの、人参を薄切りにしたものを、油をひいたフライパンで少し多めの塩で炒めます。生姜の千切りや胡椒を加えてもよいですし、塩ではなく中華調味料で炒めてもよいです。

3、スープ用の深鍋に炒めた野菜をあけたあと、野菜をいためていたフライパンで肉丸を色付くまで炒め、野菜の入っている深鍋に追加します。肉丸の茹で汁、干椎茸の戻し汁を深鍋に注ぎ、あくをとりながら煮込みます。

これがおおもとの作り方ですが、ここに木耳を加えると、歯ごたえのよい汁になります。また、クコを加えると彩りがよくなります。肉丸を作るのが面倒であるという場合には、肉丸をベーコンや干貝柱にかえてもよい味になります。

写真は、ワシントン郊外の韓国料理店でいただいた海鮮チヂミです。具材の蟹かまぼこが思いがけずよい風味を出していました。

20061012-1.jpg