10月30日 (月)  かわうそ判別法のこと

前回の日記からすこし時間があいてしまいました。

日記を書かないでいるあいだ、お嬢さんは抜く(取り出す)ことが決まっている歯の調子がどうも悪く、何度かお医者さんに通っておりました。

悪さの原因となる歯は下顎の骨のなかに埋まっており、腫れや発熱などの炎症を引き起こします。耳の下からはじまった腫れがゆっくり首に広がり、だんだん呼吸に影響を及ぼし始めた時にはたいそう焦りました。腫れがもっとも広がった時(ジャバザハットという映画上の生き物をご存じでしょうか。ちょうどあのような感じに近くなりました)には点滴をしていただき、現在は抗生物質を服用することで、今のところ症状は落ち着いています。

そのような中でしたが、昨日は父と小さいさんふたりが動物園を見るために上京してきましたので、引率手伝いとしていっしょに上野動物園にでかけました。

この企画は一月ほど前に計画されていたのですが、小さいさんの大きいほうが、なにか行事があると直前に呼吸器の調子をくずしてしまうために何度か中止されていました。きのうはよいお天気でもあり、新幹線を降りてから帰りの新幹線に乗り込むまで、小さいさんはふたりとも元気で安堵しました。

写真は、かわうそが展示水槽に泳いで出てくるところです。

かわうその展示場は、ババロア型のような円形のプールと、かわうその寝場所である小さなケージが一体化した基礎部分と、透明なアクリルで作られた直方体の展示水槽の二つの部分からなっています。

基礎部分と展示水槽は透明なパイプでつながっており、自由に行き来ができます。展示水槽にもじゅうぶんな広さがありますので、かわうそはひんぱんにパイプをくぐって展示水槽にあらわれ、取り囲んだ人々に愛嬌を振りまいていました。

お嬢さんの郷里では、かわうそは若い女性に化けて男性をたぶらかし、人を取って喰うものであるとされてきました。

目の前にいる若い女性が、かわうそが化けたものであるか本物の若い女性であるかを判別するにはおもむろに手首を握ってみるのがよく、かわうそが化けている場合、手首の握り心地が筒状であることで判別ができるのだそうです。

しかしこれは、男性が若い女性の手をとる口実のひとつにちがいありません。

動物園では、このほかにいくつかの写真をとりました。おりがあればまた書くことがあるだろうと思います。




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