10月31日 (火)  こどもどうぶつえんのこと

上野動物園には、西園と東園という2つの区分があり、それぞれたいそうな広さがあります。お嬢さんと父と小さいさんは、そのどちらも見てまわりました。

上野駅を降りて、文化会館と西洋美術館のあいだをまっすぐ歩くと、大噴水広場の先に動物園の青い大きな門が見えます。ここを入り口としているのが東園です。

東園には、パンダ、ライオン、虎、猛禽類、かわうそなど、大がかりな展示環境な必要な動物たちが主にくらしています。

小さいさんの大きいほうは、パンダを眺めることを楽しみにしていました。ところが、パンダの展示室に入ってみたところ、パンダは腹を上にして堂々と眠っており、まったく動きません。そのようなわけで、小さいさんの大きいほうは、パンダよりも、かわうそや猛禽類など、近くで眺めることができ、かつよく動く動物をよく楽しんだようでした。

東園からちいさなモノレールに乗るか、連絡通路の坂道をのんびり降りてゆくと、不忍池のほとりにある西園に着きます。

ここには、きりん、しまうま、かば、鹿類などの草食動物が集められています。お嬢さんの推察ですが、肉食動物の気配があると、草食動物はなんとなく生きた心地がしないので、このような分割配置がとられているのではないかと思われます。

草食動物を主としているためか、西園は東園と比較するとおとなしく和やかな印象があります。小さいさんの小さいほうは、ここできりんを眺めてたいそう喜んでいました(ちょうどよいことに、西園にはきりんを眺めながら食事をいただくことのできる軽食堂があります)。

西園にはまた、人間が柵の中に入って動物に触れることのできる「こどもどうぶつえん」があります。

柵に入ると、体格や色合いの異なるたくさんの山羊がのんびり立ち座りをしており、自由に触れることができます。また、柵の中には別の小さな柵があり、ろば、ポニー、子牛、モルモットなどが飼育されていますが、これらに触れるためには係員の指示に従わなければなりません。長い行列ができていたので、今回こちらは見送りました。

写真は、こどもどうぶつえんの山羊です。一見おだやかそうな風貌をしていますが、山羊という動物はほんとうはそのようなものではありません。


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