11月9日 (木)  燻蒸などのこと

11月のはじめの1週間を家ですごしたのち、お嬢さんは水曜日から、アーキヴィストの見習いのお仕事にもどりました。

大学に設置されているかたほうの研究所では、学園祭で研究所の業務を閉めているあいだ、書庫を燻蒸(虫退治)していただいておりました。

燻蒸はガスを使って行うため、ガスの影響がないことが証明されていないもの、たとえば湿式複写された史料、青写真、オリジナルプリントの古写真、マイクロフィルム、オープンリールテープとオープンリールを媒体換えしたさまざまのメディアとその再生機器、パソコンなどすべての電子機器を燻蒸を行わない部屋に移動させる必要があります。また、ねんのため、すべての修復資材と保存資材も運び出しました。

燻蒸は11月2日に行われたため、お嬢さんがお仕事にでかけると、書庫からガスの気配はほぼ消えておりました。お天気のよい日でもあったので、きょうは燻蒸のために移動させた史料や機材をもとに戻す作業を一日じゅう行っていました。

大きな配架カートに史料やフィルムを積んで、書庫と避難室のあいだを何度もことこと往復すると、まさにお仕事をしている感じがあります。

そのあいまに、外国からおいでになられたお客さまのレファレンスをしたり、新しく作ってみた出納用の簡便な目録をためしてみたりと、きょうはよく汗をかきました。

そのせいか、お嬢さんは夕方から鼻風邪のようです。土曜日には楽しみにしている演奏会があるので、なんとかなればよいのですが。

写真は、お嬢さんが父と小さいさんの動物園見学につきそうため、カメラをかばんに入れて家を出たところ、玄関先の集合ポストにかたつむりが通っているのを見つけて撮ったものです。自分のポストにこのような来客があれば、お嬢さんはその日一日上機嫌なのですが、このポストの持ち主がそのような心持ちであるかどうか少し心配です。



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