12月14日 (木)  買い出しのこと

きょうは、アーキヴィストの見習いをしている研究所の仕事のあと、電車にのってアメ横に出かけ、家族に頼まれた越年料理の材料を買い出しにでかけました。

お嬢さんの郷里はさむい地方にありますが、年越しにはそばや魚のほか、特別な汁物をこしらえていただきます。

この汁物は、年越しのほか、なにか祝い事があった時や親族が集まった時などに大鍋でたくさんこしらえ、この汁物をいただくためだけの特別な漆器にめいめいが盛っていただきます。

この汁物の大事な具材は干した貝柱です。汁物をこしらえる前日から水に浸しておき(郷里の猫はこの浸し汁がなにより好きなので油断がなりません)、浸し汁は大切なだしに、貝柱の部分は皆がとりあうおいしい具材になります。

お嬢さんが東京でくらすようになってから、干し貝柱をアメ横で購入するのが帰郷前の仕事になりました。さいきんは親族からも購入を頼まれるようになりましたので、この季節になるとまとまった「貝柱ファンド」がお嬢さんの銀行口座に振り込まれます。

上野で電車をおり、アメ横の大通りを上野側から半分ほど進むと、お嬢さんが毎年ここで買うことを決めている乾貨店があります。お店の方にほしい貝柱の種類と目的と大きさを伝え、いろいろなパッケージをよくよく見比べた上で貝柱を選んで代金を支払うと、大きなおつかいがひとつ終わった気分です。

じょうずに予算をやりくりすると、「貝柱ファンド」にはすこし余りが出ます。すこし気持ちが大きくなった帰り道はいろいろ購買欲が出るもので、帰りはフランス風ローストチキン(ロティサリー)を半羽求めて帰りました。

貝柱はさっそくパッキングして、あすにでも郷里に送る予定です。ロティサリーはさっそく夕食にいただきましたが、しっとりとしてよい味のついた鶏肉と、鶏の油分でゆっくり火の通ったばれいしょが絶妙に美味なものでありました。

写真は、ワシントンの宿泊先の部屋の冷蔵庫に貼ってあった夕食カレンダーです。



20061214-1.jpg