2月10日 (金)  離合集散のこと

きょうは、アーキヴィストの見習いをさせていただいている研究室が主催する研究会がありました。

きょう、話者として来てくださったのは、戦後の日本における政党の軌跡と役割を研究してこられた先生です。

うろおぼえでまとめますと、戦後の政党、というくくりは確かに存在しますが、その中の人々の考え方や持っているネットワークは、戦争の前と後で決して途切れていないこと、と、政党を研究したり論じたりする上では、分裂や脱党という側面も大切だけれども、再合同や「とりこみ」に見られるその理由や「許容」の範囲に目を向けるとよりおもしろい、ということです。

研究会のあとは、先生方にまぜていただき、おでんとうどんをいただきました。大きなはんぺんを先生と分けていただきながら、(うまく言葉にするのがむずかしいですが)「素封家のノブルス・オブリージュ」という概念で政治を論ずることが可能かどうか、や、いわゆる左/中/右というのは、考え方のまとまりなのか相対的なまとまりなのか、などについて談義をしました。

また、研究会には、お嬢さんの大学院時代の指導教官であった先生の先生にあたる方もおいでになりました。お嬢さんの大学院時代の指導教官は、お嬢さんが論文を書きはじめてすぐ、すこし入院したあと亡くなってしまいましたので、そのあとの授業の面倒を少しのあいだ見ていただいた先生です。大病をわずらっておられたとのことでしたが、お元気そうで何よりでした。

写真は家の猫です。数日前の日記に掲載した、雪の上を歩いている猫と同じ猫ですが、撮り方によってこんなに表情が違うものだなあと驚きました。

20060210-1.jpg