3月14日 (火)  大学美術館のこと

3月8日の夕方に、ニューヨークから日本に戻ってきました。これから、旅行のあいだのことをすこしづつ書くことにします。

今回でかけてきたのは、昨年と同じハーバード大学のほか、ニューヨークにあるコロンビア大学です。それぞれの大学では先生の発表のお手伝いをし、それ以外の時間は、昨年訪れた研究所を再訪して知り合いになった方々と再会したり、美術館をながめたりしていました。

ハーバード大学では、昨年訪れた大学美術館を再び訪れました。
この美術館は大学の付属施設で、西洋の絵画を収蔵する美術館と、東洋の文物を収蔵する博物館と、近代以降の北欧の絵画や工芸デザインを収蔵するギャラリーの3つからできており、英語ではMUSEUMSと表記されています。

3つの館は中でつながっているので、いちど入場料を支払うと、3つの館をすべて見てまわることができます。入場料を支払うと、持ち帰りのできるちいさなバッジがいただけるので、それをつけていれば、同じ日のあいだに限り、ごはんやお茶のために中座することもできます(バッジは曜日で色がかわります)。

それぞれの館をゆっくり眺め、吹き抜けになった中央ホールのベンチですこし足を休め、中央ホールのつきあたりの特別展示をまわって、ちいさな売店をゆっくり眺めて、だいたい3時間と少しぐらいかかるでしょうか。朝10時の開館にあわせて中に入り、たっぷりすごすとだいたい遅いお昼の時間になります。

お昼の場所には、いくつかの選択肢があると思われます。

ハーバード大学は、創設当時の建物群がすかし模様の入った黒い柵で囲まれて他と区分されており、その区域内は「ヤード」と呼ばれています。
「ヤード」のいちばん端には地下鉄のハーバード駅があり、その反対の端にはメモリアルホールという、ハーバードの目印になるような高い塔があります。

大学美術館は、ハーバード駅を下辺、メモリアルホールを上辺においた正方形を頭にうかべた場合、右辺の中間ぐらいの柵にそって位置します。

美術館のななめ前の「ヤード」の中には、ファカルティクラブという大学の施設があり、お昼にはコースのほか、ブッフェをいただくことができます。少し料金が張りますが、なにか格式のある雰囲気があります。

ハーバード駅周辺には、いくつかのカフェのほか、中華料理店、ランチブッフェのあるインド料理店、いわゆる日本のコンビニエンスストアがあります。食べ物を買ってヤードの好きなところでいただくこともできます。

反対に、メモリアルホールの方向に進むと、メモリアルホールのとなりにサイエンスセンターという数学関係の学科の建物があります。サイエンスセンターの一階には広いカフェがあり、サラダやピザなどをめいめいがトレーにのせ、まとめて会計をしてもらうことができます。

学生の方々の出身地の比率のためでしょうか、サイエンスセンターのカフェには、生鮭を巻いたのり巻きやベトナム式生春巻き、インドネシア式炒麺などが売られています。タイ風の辛くて酸味のあるスープを選ぶこともできます。

店内の造作は学生さん向きですが、サイエンスセンターのカフェは、お値段や食事の種類からみてもよい感じです。

美術館のことを書きはじめたところ、なにか観光案内のようになってしまいました。
写真は、メモリアルホールのステンドグラスです。


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