4月16日 (日)  ソイミルクのこと

きょうは、思い立ってソイミルクを自分でこしらえてみることにしました。

ソイミルクというのは、日本語でいうと豆乳のことです。豆乳といっても、お豆腐をこしらえることを目的とした濃厚なものではなく、牛乳のかわりにそのまま飲んだり、朝ごはんのシリアルをふやかしたりするのに使えるぐらいの、さらりとした濃度のものを念頭においています。

たいへんおおざっぱな作り方は以下の通りです。

1、乾燥大豆(青大豆でもよいと思います)をボウルに入れ、たっぷりの水を加えて半日ほどつけておく。(時間があれば、つけておく時間はもう少し長いほうがよいかもしれません)

2、水につけておいた大豆を鍋に入れ、大豆をつけていた水とは別の水をたっぷり加え、ひたし豆として食べることができるぐらいの軟らかさまで煮る。お嬢さんの家には真空保温鍋があるので、沸騰した状態の鍋を保温用外鍋に入れ、2時間ほどおいておくと煮えています。

3、ミキサーに煮上がった大豆を入れ、大豆の高さの半分ほどまで煮えた汁を加え、ミキサーで細かくする。もし、ミキサーの羽根がうまく廻らないようでしたら、煮汁を少し加えるか、一度にミキサーに入れる量を少なくして加減をします。

4、細かくした煮大豆をボウルに移し、ミキサーに残った中身にも水を加えてボウルに加え、全体にぽたりとするぐらいの感じの濃度にゆるめます。濃いソイミルクを好む場合には、この時点で水を少なくし、あまりゆるめないでおきます。

5、目のこまかいざるの下にソイミルクを受けるボウルを置き、細かくした煮大豆をざるに入れ、木杓子で押しながら汁をしぼり取ります。ざるに残った大豆はきれいなふきんに少しづつ移し、少量づつ強めにしぼります。
この時、ざるに残ったもの、およびふきんに残ったものは、いわば「おから」です。あとで煎り付けて料理をしますので、捨てずにとっておきます。

6、大豆には一度火を通してあるのですが、ねんのためソイミルクを鍋に移して火にかけ、一度火を通します。ソイミルクは足が早いので、かならず冷蔵庫で保管し、できるだけすぐいただくようにします。

ソイミルクをこしらえる方法には、煮た大豆をミキサーにかける方法のほか、よく水に浸した大豆を生のままミキサーにかけ、細かくしたものに火を通してからしぼる方法がありますが、後者のばあいには「おから」に生大豆の香りが残りますので、お嬢さんは前者の方法をとっています。

今回のアメリカ滞在で泊めていただいた方は、健康管理の方法として、牛乳ではなくソイミルクを常飲しておられました。それに倣って、お嬢さんも滞在中ずっとソイミルクを飲んでいたので、なんとなく恋しくなってこしらえてみたしだいです。

写真は、アメリカにいた時のある日のごはんです。この日はみんなでポーツマスにドライブに出かけることになっていたのですが、お嬢さんだけがひどい風邪をひいており、部屋にひとりで取り残されました。心細くて外出ができず、冷蔵庫をさがしてありあわせを見つけて飢えをしのいだのがこのごはんです。悲しい思い出として掲出しておくことにします。





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