4月21日 (金)  訂正:かすてらのこと

数日来の日記に、いくつか訂正事項がありましたので、以下に書いておくしだいです。
うろ憶えでものを書いてしまい、申しわけありません。

1、マタイ受難曲について書いた記事ですが、プログラムの訳詩をよく読んでみましたところ、ピラトが群集にむかって、バラバとイエス、どちらを赦すのかをたずねたのは、いわゆる聖金曜日ではなく、その翌日の土曜日のことであることに気付きました。

当時、とらえた人をどのような刑にするかの権限は総督にありました。イエスが捕らえられたのは金曜日の夜のことでしたので、その日の総督の業務はおわっており、イエスをとらえた人は翌日の朝一番にイエスを総督のところに連れていったのです。

金曜日の夜から土曜日の朝までに起こったできごとは、最後の晩餐、女がイエスに香油を注ぐ、ゲッセマネでの祈り、ユダの裏切りとイエスの捕縛、ペテロの否認、までです。

2、昨日の日記のかすてらの切り方についてですが、あれからいろいろ思い出してみたところ、顧問の先生がおいでになる前に、お嬢さんはもう、かすてらを人数より1切れ多く切ってしまっていたことを思い出しました。

たとえば、切っていないかすてらが1本あって、それをふたりで1切れづついただくとすると、ナイフを1回入れればかすてらは2つになります(実際には、まず端から適度のところに1回ナイフを入れてかすてらをひとりぶんの厚さに切り、そのあともう1回ナイフを入れて、同じ厚さのかすてらをもう1切れ切り出すのでしょうが、そのあたりは適当に考えてください)。

3人で1切れづつでしたら、ナイフを2回入れればかすてらは3つになります。4人ならば3回です。このように、部屋の人数から1をひいた数でかすてらの長さを割り算すれば、人数分のかすてらが切り出されるはずでした。そこを、人数そのままで割り算をしてしまったので、かすてらが1切れ余分に切り出されてしまったのでした。木を数えるのと、木のすきまを数えるのとの違い、とか、本のコピーをとる時の枚数の数え方、とか、ちょっとした数の数え方や計算のしかたが、お嬢さんはひどく苦手です。

初仕事でもう失敗をしてしまい、叱られて落ち込んでいたところに、昨日の日記で思い出を書いた顧問の先生は来て下さったのでした。
先生は、おやつの中でもかすてらがとりわけお好きでした。初めての仕事で喜んでいただくことができ、お嬢さんはしあわせであったのだと思います。

写真は、ハーバード大学燕京図書館の朝鮮部の司書補の方のお名前と在任期間の部分をうつしたものです。司書は亡くなるまで勤めることができます。図書館の中には、中国の官服を着た初代の収書長の方をはじめとして、代々の司書や司書補の写真と任期があちこちに掲げてあります。

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