4月24日 (月)  投企のこと

きのうの日記に書きましたように、きょうはお仕事をお休みさせていただき、お医者さんに出かけました。きのうはあれから少しだけ休むことができたので、起きてみて大丈夫そうでしたらお仕事に出かけることも少し考えましたが、やはりどうもいけませんでした。

お医者さんにでかけることも理由のひとつでしたが、大学院からお世話になっている先生にお会いすることも、きょうのお休みの理由のひとつでした。先生には昨年の11月からお目にかかっておりませんでしたので、今年お会いするのはきょうがはじめてです。

先生は、研究室で本に埋まって書き物をしておられました。過日のアメリカ訪問のおみやげをさしあげ、こんな方に出会いました、こんなところに出かけましたというお話をして、いっしょに食堂でうどんをいただきました。

うどんをいただきながら、ある種の地域研究や歴史研究にあるアンガージュ信仰のようなものに今でも意味はあるのでしょうか、とか、アンガージュとは対象への愛ではなく、けっきょくは「自分さがし」(かぎかっこをつけているのは、こんなものでしかないのではないですか?という意味があります)の都合のよいいいわけなのではないでしょうか、というお話を先生とのんびりとしました。先生にお会いすると、なにかお話したいことがゆるりと出てくる感じがします。これですこし身体がかるくなりました。

午後の授業に出かける先生をお送りしてからは、校地の草花をのんびりながめ歩きました。今の時節ですと、地面はたんぽぽの黄色と花だいこんの薄紫、樹の上ははなみずきの桃色と白やしもくれんの紫色、地面と樹のあいだは躑躅の深紅といろいろな草花の若葉色でうまっています。また、あまり手の入っていない林の中には大きな山椒が茂っており、ひとしきり摘んで家に帰りました。

もちろんお医者さんにも出かけたわけですが、お話をしたり、歩いたり、香りを楽しんだりすることで、お嬢さんはすこし元気になりました。

写真は、ケンブリッジ市内の古い建物です。一階と半地下の階は骨董品店がまとめて入ったモールになっており、上階はアパートになっています。このベランダはすこし怖そうです。


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