4月9日 (日)  はきもののこと

きょうは、本当は王子で行われている春のビルマ祭りにでかけることになっていました。ですが、なにやら身体の調子がよくなく、大事をとって家にいることにしました。

今年は、目や鼻に対する花粉の影響はあまり感じないのですが、体調そのものに対する影響が例年より高いように思われます。どうしたものでしょうか。

家で静かにしていながら、時間もできたことですので、午後からは玄関の靴入れから靴を部屋に運び込み、手入れ道具を入れた箱を出してきて靴をみがいていました。

春になったのでうかれて歩く時間が多くなったのと、お天気が変わりやすかったのとで、靴はすこし水の影響を受けていたり、張り替えに出す必要が出てきたりと、それなりにくたびれておりました。ほこりを取り、古いクリームを落とし、新しいクリームをつけてつやを出し、色をおぎなって手入れは終わりです。これで、あすの朝から気兼ねせず靴えらびができます。

お嬢さんがふだんはく靴は、多くがイタリアのフェラガモ社製のものです。なんといいますか、初期投資は大きいのですが、部品を取り替えたり直したりしながら大切にすればたいへん長もちします。じつはリーズナブルなのですよ、ということは、むかし、歴史学のゼミナールに出させていただいたことのある先生から教えていただきました。

ステージに立つときの、いわゆる大切な時用には、やはりイタリアのタニノ社の濃紺の靴がとってあります。これは、たいへん足に合うというふれこみで求めたのですが、たくさんの距離をのんびり散歩してあるくお嬢さんにはあまり合いませんでした。足に合う、というのは、あるいは、履いている姿がよい、ということであったのかもしれません。

写真は、ニューヨークのフリック・コレクションの建物を柵の外側からとったものです。

20060409-1.jpg