7月12日 (水)  ピュレのこと

そろそろ夏も近くなったので、朝食を冷やしたポタージュにすることが多くなりました。

冷やしたポタージュをカップにひとつ、クラッカーまたは薄く切ってもらったパンを適量、果物のジュースをコップにひとつ、つめたい水かつめたいお茶を好きなだけ、というのがお嬢さんのここ数日の朝食です。

過去の日記をながめると、お嬢さんは一昨年のこの季節、トマトを大量に用いたガスパチョをこしらえてうまうまといただいていたようです。また、大量のメロンを取り寄せ、食事ごとにいただいてもいたようでした。

トマトとメロンは同じ方が栽培しておられたのですが、その方は昨年の秋、メロン栽培の技術を広めるため、ロシアの近くの小さな国に出かけてゆかれました。

メロンやトマトは、きちんと育てようとすると、実がついてから、その実がよく熟するまでの水の管理や害獣対策がたいへん難しい作物です。そのようなわけで、一昨年のようなうまうまとした思いは、もうすることができません。

そのようなわけで、ことしは生野菜のピュレをオリーブ油とレモン汁でのばしたガスパチョではなく、火を通したピュレをミルクでのばしたポタージュを常食しているしだいです。おそらく後者のほうが滋養に富んでいるので、体重の管理はしっかりとしなくてはなりません。

お嬢さんが好きなのは人参でこしらえるポタージュです。ごく簡単なこしらえ方を書いておきます。

1、洋人参の太いものを2本、皮を引いてごく薄い輪切りにする。

2、玉葱を1つの半分より少し大きめに割り、ごく薄く切る。

3、切った人参と玉葱をフライパンに入れ、多めの塩と、多めのオリーブ油をふってから火にかける。

4、人参と玉葱が焦げず、かつ、じゅうぶんに火が通るよう炒める。

5、炒めている途中で、パン粉をカップに半分ほど振り入れ、フライパンの油分や汁分をすわせる。また、パン粉はポタージュの口あたりをなめらかにします。

6、いためている野菜のひたひたの分量まで出汁を加えて、かきまぜながら少し煮つめる。

7、フライパンがさめたら、フライパンの内容量と同量の牛乳を加えてミキサーに少し長くかける。

8、漉して容器に入れ、冷蔵庫に保管する。

9、いただく時は、同量の牛乳を加え、よくまぜてからカップに入れる。

炒める時に、少量のカレー粉やウイキョウを加えてもよいです。また、牛乳は適度に脂肪分のある牛乳のほうがよい味です。

写真は、アメリカのスーパーマーケットです。並んでいるのは、蕪なのか人参なのか砂糖大根なのかわからない謎の野菜です。

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