7月26日 (水)  なまずのこと

ここ一月ほど前から、一週間に一度、お嬢さんとまうかめ堂さんは示し合わせて夕食の外食をするようになりました。

お嬢さんがくらしている街にはたくさんの種類のレストラン類があります。お皿の国籍や開店の由来もさまざまですが、昨日は、「なつかしいアメリカ東海岸料理」を名物としているレストランにでかけました。

そのレストランは、むかしコネティカットでレストランをしていたコックさんが、30年ほど前に日本に戻って開いたのだそうです。白髪頭のひょうひょうとしたおじさんが、注文をとって料理をこしらえ、お給仕をするまでをひとりでこなしておられます。

このレストランにでかけてみようと思ったのは、なまずの料理がメニューに載っていたためでした。

なまずは、主に中南部の沼や湖の多い地域で食用とされていますが、ニューヨークでもケイジャン料理としてよく食べられています。ニューヨークにはたくさんの地方の人がくらしていますので、ニューヨークにおけるケイジャン料理は、東京で「てっちり」をいただくようなものでしょうか。

いっぽう、お嬢さんがなまずをいただいたのは中南部のインディアナポリスでのことで、上手に香辛料をきかせたなまずを一口大に切り、フリッターにしたものをコーンブレッドとオクラのスープといっしょにいただきました。

わくわくと写真の付いたメニューを見たところ、こちらで出しているなまずのお皿は、お嬢さんが考えていたフリッター式のものではなく、舌ひらめのようにソテーにしたものでした。

なまず目当てで出かけたものの、ソテーをいただいたことがなかったので、昨日はなまずのかわりにソフトクラブとエッグプラントパルミジャーノをいただきました。どちらも、アメリカでいただいたことのある、なつかしい味でした。

レストランのお皿には、どれもたっぷりの野菜となつかしい風味のドレッシングが付いてきました。まうかめ堂さんも喜んで下さったようで、また参りましょうということになりました。

写真は、郷里の庭で栽培しているきゅうりの花です。

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