7月31日 (月)  合宿のこと

まうかめ堂さんは、きょうから週末まで、勉強のための合宿にでかけております。

合宿先までの行き方を見ると、まず新幹線に乗ってたいへん辺鄙な駅で降り、そこからタクシーなどの交通機関で中継地まで行き(バスなどの定期交通機関はないようです)、そこから先は徒歩しか手段がないということが書いてありました。

中継地から合宿先までの徒歩の道案内を見ると、一部は湿地であり、一部は密林であり、また一部は日ざしを遮るもののない平原のようです。途中には熊が出没しているので注意するように、とも書かれてありました。

合宿に入る前に、まずまうかめ堂さんやまうかめ堂さんの先生たちが合宿地まで無事に到着できたのか、たいへん気がかりです。

お嬢さんの祖父の郷里である猫の山里はたいへん山の中にありますので、よく熊が出ていました。

林業の場所である杉山は、植生を変えて杉だけを植えてあるため、熊にとっての餌になる植物がなく、そのため熊は出ません。熊は、きのこをとったり山菜をとったりするために植生をそのままにしてあるほうの山に出ます。

父親や祖父も、山や道路で数回熊に出逢っています。山で熊に出逢ったら、斜面を登る方向に逃げること、下る方向に逃げると、熊は身体を丸めて転がるように追ってくるからすぐ追い付かれる、ということを教わりました。ですが、これは謬説かもしれませんので、不用意に試してはいけません。

お嬢さんはまだ山で熊に出逢ったことはありませんが、お嬢さんの家にはむかし、ほんのわずかの期間でしたが熊が飼われていました。二匹の子熊で、決して近付いてはいけないと厳しく言われていたことと、たいへんにおいのする動物であったのでそもそも近付こうとは思わなかったことをぼんやり憶えています。

写真は、猫の山里の杉林です。まっすぐな幹に成長させるため、途中の枝を落としてあります。

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