8月24日 (木)  帰京のこと

おととい、郷里から東京に戻ってまいりました。

この夏の帰郷は、だいぶん年をとった祖父母にかわって、すこしの期間でも家事全般を手伝うことが主目的でした。

郷里では、毎日朝7時前に起き、暑くなる8時前までに庭の草とりと水やりを済ませ、早朝に収穫した野菜を売りに来てくださる近傍の方から野菜を買って下ごしらえや保存をし、朝食のあとは洗濯をして昼食の準備をし、昼食のあとはすこし午睡をとり、郷里に持ち帰った仕事をすこししてから夕食の買い物に行き、夕方を待って庭の水やりをし、夕食をこしらえて祖父母といただき、母親の帰宅を待ってもう一度夕食のしたくをし、すべての夕食のあとは夜にいただく果物を切って冷蔵庫に入れ、あとは入浴や夜のおやつなどに時間を使って就寝、という生活を送っていました。たいへん健康的なものです。

帰郷のあいだはまた、墓参や小さいさんたちのお世話など、夏のいろいろな行事がありました。それらの行事の様子のほか、猫の山里の猫たちやら、庭の草花など、この夏はいろいろ写真をとりましたので、それはおって載せようと思います。
(ですが、帰京の前日、お嬢さんはデジタルカメラを縁側のコンクリート床に勢いよく落とし、カメラはあっけなく逝ってしまいました)

写真は、父親の兄の家の縁側にいた燕です。
父親の兄は、郊外の古い民家を買って手を入れたところにくらしておりますが、いっしょに墓参に出かけるためにお嬢さん一家が立ち寄ったところ、かわいらしくて珍しいのがいるからいらっしゃいと見せて下さいました。

この燕たちは縁側の軒下にあった巣で生まれ育っていたのですが、なにかの拍子に巣が落ち、家をなくしてしまいました。

軒下に巣の代わりになるものを取り付けるまでのあいだ、ざるに雛を入れておいたところ、親燕がざるに餌を運ぶようになってしまったので、軒下に巣の代わりを取り付けるまでもなく、ここが新しい家になってしまったのだと叔父が説明して下さいました。ざるの中に入っている石は、ざるが飛ばないようにするための重しです。

雛燕は、このように一日じゅう等間隔にざるのへりに止まり、人が近くまで寄っても平気なのだそうです。写真を撮った翌日、巣立っていきました。

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