8月25日 (金)  野菜時間のこと

昨日の日記の雛燕の写真は、小さなサイズで眺めるぶんにはかわいらしいのですが、大きなサイズにすると、なんといいますか、燕の落としものばかりが目立ってしまっていることに気付きました。食事前後の方には申しわけありません。

燕の巣といいますと、目の上の高さの巣に雛燕がみっしり詰まっている姿を見上げたことしかなかったのですが、そんな巣の中も、実はこのように不衛生なありさまになっているのでしょうか。

また、昨日の日記では、郷里での時間のすごし方を書いたのですが、午前中の大半を、朝求めた野菜の保存と下ごしらえに使っていたことが改めてわかりました。

お嬢さんの郷里は、いわゆる郊外の住宅地と農地が混在する地域にあり、晩春から初秋にかけて、近くの農家の方々がリヤカーや自転車や徒歩や自動車で野菜や果物を売りにきて下さいます。

お嬢さんの家とそのまわりの住宅街には複数の方が野菜を持ってきて下さるのですが、ある人から求めてある人をお断りすることは心苦しく、またそのようなことは祖母の好むところではありません。そのようなわけで、お嬢さんは毎日たくさんの野菜を保存し、調理し、加工していました。

夏の野菜としていただいていたのは、トマト、きうり、白うり、金うり、水なす、丸なす、枝豆、いんげん豆、とうもろこし、みょうが、おかひじき、モロヘイヤ、オクラなどでした。

枝豆ととうもろこしは、求めたらすぐ茹でなければなりません。玄関の広くなったところに新聞紙を敷いてまな板と包丁を持ってきて、とうもろこしは皮をむいて先を少し落とし、枝豆は枝からもいで莢の両端を少し切り、ざるに入れて塩でよく揉んでおきます。

枝豆もとうもろこしも、お嬢さんの家では水から茹でます(まうかめ堂さんの家ではお湯からのようです)。加減をみながら茹で、茹であがったら、とうもろこしは一度冷水にとってからざるに並べ、枝豆はざるにあけて塩をふります。

そのように下ごしらえをした枝豆ととうもろこしは、たいていその日の夕食までにはいただいてしまうのですが、残ってしまった場合、枝豆は莢から豆をはじき、おろし生姜と醤油をちっとまわして容器に入れ、冷蔵庫に入れます。枝豆と生姜醤油はよくあうようです。

とうもろこしは、容量の圧縮と食べやすさのために、包丁で実をけずって容器に入れ、冷蔵庫に入れます。とうもろこしを半分に折った上で、まな板の上で立てるようにして持ち、芯と実の境に包丁を当てて下まで下ろすと、実がつながったまま取れます。これは、翌朝ベーコンと炒めたり、ポタージュにしたりします。

なすやいんげんやトマトについても、そのうちそれぞれの調理加工の方法を書いておこうと思います。

写真は、庭の橡の木の葉裏です。橡の葉のむこうには、お嬢さんの家の縁側がちらりと写りこんでいます。

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