8月29日 (火)  茄子の日のこと

郷里に滞在しているあいだ、いちばん多くいただいていた野菜は茄子であったと思います。

いちばん多くいただいていたということは、郷里にいちばん多くあった野菜が茄子であったということです。

農家の方が毎日持ってきてくださる野菜の中には、毎日茄子がありました。野菜を持ってきて下さる方は毎日複数おられ、片方からいただいて片方からいただかないわけにはゆきません。そのようなおり、茄子は重複しても少し日持ちがするという理由でよく求めていました。

茄子は、B5ほどの定型のビニル袋にみっしり詰まって売られております。1日に4人の方が野菜を持ってこられ、そのうち2人の方から茄子を求めるとすると、1日に長茄子なら10本、小茄子なら25〜30個が増えてゆく計算になります。

また、お嬢さんの家の庭にも3本の茄子が植えてあります。ここからは、3日に1度、5本ほどの茄子が収穫できます。

また、ときおり、近所の方が自宅の菜園の茄子を下さったり、両親の親戚が茄子を持ってきて下さることもありました。わざわざ届けて下さるということは、それだけ茄子が大量に収穫されたということでもあります。このような日には、大きな買い物袋1つぶんの茄子が一挙にやってくることになりました。

茄子にはいろいろな調理法がありますが(一般的な野菜で、もっとも多くの調理法があるのは茄子であると思います)今年は雨が少ないために茄子の皮が厚く、漬け物用の小茄子が漬け物に適さないことが多くありました。

このような時、小茄子のへたを落とし、尻(へたの反対側)に十字に深い切れ目を入れて油でよく揚げて甘味噌をつけていただくと、ひとつが金柑より少し大きいぐらいになりますので、いくらでもいただくことができました。

このほか、焼き網で黒く焼いて皮を取って生姜醤油でいただいたり、茄子と玉葱と烏賊だけを具にしたカレーをこしらえたり、茗荷といっしょに汁の実にしたり、と、お嬢さんは毎日茄子と格闘を続けました。

帰京のおり、祖母に荷造りをしていただいた食料品の箱の中にも大量の茄子が入っていました。油漬けにして半分を保存したあと、昨日は中華炒めにしていただき、すべてを使い切ることができました。

写真は、母親の郷里で栽培されているズッキーニです。種子用に、どこまで大きくなるか栽培を続けたところ、このようになったということでした。台にしているのはビールケースです。

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