9月19日 (火)  続・映画のこと

きょうは、まうかめ堂さんといっしょに映画館にでかけてインド映画を見てきました。

でかけたのは東京の小さな映画館ですが、この映画館では、先月下旬から今月中旬にかけて4本のインド映画が連続上映されています。

このうち2本は初上映のもので、2本は以前に上映されたことがあるものです。まうかめ堂さんと談じた結果、初上映のもの2本はまず見ることにし、上映されたことのある2本についても、もう一度見たい1本については再び映画館に足を運びましょうということになり、計3度、映画館に出かけていたしだいでした。

(なお、今回初上映された2本の映画のうち、1本は今世紀になってから撮影されたものですが、もう1本はいまから12年前に撮影されたものです。もう6、7年前になりますが、東京ではインド映画がたいそう流行した夏がありました。初上映の映画のうち撮影年代の古いほうは、流行のきっかけとなった映画で主演であった男女を同じく主演にしておりましたので、この映画は、いわゆる流行を持続させるための2本目として輸入され、字幕が附されていたフィルムだったのではないかと思われます)

週に1回、3回通ったことで、まうかめ堂さんと見ることにしていたインド映画はすべて観賞を終わりましたが、これによって、お嬢さんはこれまで累計で6本のインド映画を見たことになります。

このうち、もっとも古い撮影年は1994年、もっとも新しい撮影年は2003年です。

1990年代中ごろに撮影された映画では、移動手段は多くが牛車や馬車で、まれにトラクターやジープが、主に悪役側の乗り物として用いられていました。馬車と自動車のカーチェイスなどもあったように思われます(このシーンでは、道が途切れた箇所を馬車が大跳躍する結末が待っており、客席から大きな拍手が起きていました)。

1990年代の終わりに撮影された映画になると、主役も悪役側も、ともに自動車やトラックを乗り物として用いるようになっていました。主役の乗る1台の自動車を、悪役側が複数の自動車で追うシーンが見られるようになり、すこし昔の日本の刑事ドラマのようなカースタントが見せ場になっています。

今世紀になってから撮影された映画では、携帯電話や海外渡航がふつうに描かれています。すこし前の作品では、宗教の問題や共同体生活の問題とされていた悪役の「悪」の原因や悪役の退治法も、ここでは精神医学の問題として解決がはかられていました(ですが、最新の映画でも、真の原因はやはり超合理的なものであったのですが)。

豊かに寄り道をしながらのんびり展開するお話と、ときどき挿入される華麗な歌舞のシーンは、やはりインド映画であると思います。おかげさまで、よい夏の送りとなりました。

インド映画については、まうかめ堂さんもいずれなにか書いて下さる予定であるようです。

写真は、郷里の近所の方が持ってきて下さった苦瓜です。お盆のごちそうを盛るのに、物置から大皿を出してそのままにしてあったものにのせて撮りました。

20060919-1.jpg