9月26日 (火)  続・歯のこと

お嬢さんの歯が不穏に痛みはじめたのは先週の木曜日のことで、歯医者さんに診ていただいたのは同じ週の金曜日のことでした。

痛み止めと化膿止めをいただきましたが、その後も状態はあまり変わりませんでした。むしろ、のんびり少しづつ痛みの広さと深さが増してゆくような感じです。

きょうは、金曜日に歯医者さんに診ていただいたおりに予約をしていた日でした。上記の状態であることを先生にお伝えすると、先生は悲しい顔をなさって、これはやはり深刻そうであるが、ちょうど息子がこのような症状の専門家であるので、息子が大学病院での勤務を終えて帰宅する午后に、もう一度来てくれないかなあ、とおっしゃいました。

一度帰宅して昼食と洗濯とアイロンをすませ、おやつ時ほどの時間にもう一度歯医者さんに伺うと、先生の息子さんである若先生がおられました。

若先生の説明によれば、この状態では歯を抜いたほうがよいのだけれども、症状の原因になっている埋もれ歯を抜くことには、

1、歯の下を通っている神経に触れてしまうと、脣や舌になにか症状が起きてしまうリスクがあること。

2、いま生えている歯の直下にあたる歯(大きな歯です)を抜く際、もしかしたらいま生えている歯も抜く必要が出てくるか、結果として抜けてしまうリスクがあること。「共倒れ」しかねない歯は2本の奥歯で、その2本を失うことはたいへんもったいないこと。

3、このような状態の歯を抜くのには少し大がかりな麻酔と少し時間がかかる手当てが必要になるのだけれど、お嬢さんの体調や既往症などから、麻酔の管理がふつうの人よりたいへんであること。

という、大きな3つの困難さがあるということでした。ですが、歯をこのままにしておけば、いつかまた同じ症状がおきることになります。

上記の1、と2、のリスクについては、あごの骨や歯の状態をもうすこし詳しく、かつ立体的に知っておくことで、リスクをより詳細に知ることができます。そのようなわけで、若先生に紹介状を書いていただき、お嬢さんは来週、大きな病院に出かけることになりました。

歯の中にある神経が痛んでいるわけではないので、食事に苦労することはあまりありません。歯に響くぱりぱりとした果物やナッツなどをいただくのを控えれば、だいたいの食事はふつうにいただくことができます。

写真は、ニューイングランド式クラムチャウダーです。だんだん秋になってきましたので、このようなものをこしらえておけば、歯が痛くても滋養をとることができます。

20060926-1.jpg