2月12日 (月)  あたらしい仕事のこと

前回の日記からすこし時間があいてしまいました。

あす(火曜日)から、お嬢さんはアーキヴィストの見習いのひとつとして、あたらしい場所でもうひとつお仕事をすることになりました。

もう亡くなられてだいぶん年月がたっている方のところにたくさん残されている手紙や書類を整理したうえで、残された手紙や書類のあらましを知ることができるようなものを抜き出して本にする作業の手伝いをすることが仕事の内容です。

その方は大きな団体の会長をずっとしておられた方なので、作業は団体の本部にでかけて行います。作業の準備のために、先週は2度本部に伺いましたが、たいへんゆきとどいた準備をして下さっているのにおどろきました。職員食堂でごはんを自由にいただくことができる作業というのははじめてのことです。

たいへん荷が重いことに、お嬢さんはスーパーバイザーとして、何人かのお手伝いの方々に作業の方法を教えたり、仕事に来ていただく時間や日数の調節をしたりしなければなりません。そのための準備を家で行っていたため、日記を書くいろいろな余裕がなくなっていたのでした。

スーパーバイザーのような仕事もともなうアーキヴィストの見習いのお仕事は、何年か前に2回ほどお受けしたことがあります。

なんといいますか、クライアントのいろいろな都合によって、そのおりはたいへんな苦労がありました。いまでも、疲れているときにはそのことを思い出し、さらに疲れることがあります。

前回は作業の規模がたいへん大きかったため、スーパーバイザーはふたりでした。こんどはお嬢さんがひとりでその作業を行わなければなりませんので、心配はとても大きいです。

ともあれきょうはよく寝て、あすからは体力を消耗することがあまりないよう、ちゃくちゃくと作業をしようと思います。

写真は、祖母が、お正月におせちや餅といっしょにいただく伝統的な漬け物をこしらえているところです。手の大きさと、漬け物を混ぜているボウル(これはボウルというより、年末に蕎麦を打つための木製の大鉢です)の大きさから、たいへんな量をこしらえていることがわかります。

年末にいただく汁ものと同様、この漬け物にも名前がありません。本当に名前はないのですかと祖母にたずねたところ、祖母は、この漬け物はむかし、近所に住んでいた於多代さんという方に教わったので、於多代漬と呼ぶのがよいだろうということでした。おりがあれば作り方を書いておこうと思います。



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