2月3日 (土)  かりんのこと

きょうは、昼から銀座ですこし仕事をしたのち、夕方からまうかめ堂さんとオルガンのリサイタルにでかけました。

リサイタルは、スウェーリンクとバッハを中心としたはなやかなものでしたが、演奏者の背中しか見るところがないためでしょうか、お嬢さんもまうかめ堂さんも、夢の中で演奏を聴いていたように思われます。

街の公会堂まですこし歩いたせいか、お嬢さんは演奏のとちゅうでのどと頭が痛くなっていることに気付きました。

バスにのって家の近くまで戻り、まうかめ堂さんを見送ったあと、家に戻って体温をはかってみたところ、はたして少し熱がありました。それでも、月曜日には、初対面の方々とすこし緊張する会議をしなければなりませんので、声を出すことが苦痛でなくなるよう、今はかりんの砂糖漬に湯をさし、ちいちいといただいているところです。

かりんの砂糖漬は秋にこしらえておいたものです。かりんは蜂蜜に漬けるのが通例ですが、ことしは柚子茶と同じく、薄切りにして砂糖とあわせてみました。以下にこしらえ方を書いておきます。

1、かりんは縦割りにし、種をとっておきます。種もあとで使います。

2、種をとったかりんをごく薄く切ります。かりんは切り口から変色してゆくので、作業は手早く行います。

3、薄切りにしたかりんに、さきほど取り出しておいた種を加え、同じ容積のグラニュー糖を合わせてよく混ぜます。

4、清潔なガラス瓶の底に分量外のグラニュー糖を厚く敷き、薄切りにしたかりんを箸などでつつきながらみっしり詰めてゆきます。口元近くまで詰めたら、分量外のグラニュー糖を厚くかぶせ、蓋をして冷蔵庫で保管します。

いただく時には、グラニュー糖のよくしみた薄切りをたっぷりとカップに取り、湯をそそいでいただきます。蜂蜜に漬けた場合よりかりんの香りと酸味がよく残り、色もよい感じがします。何回か湯をさしていただき、味がなくなったら、かりんの実は残します。

写真は、近くの公園の落ち葉を撮ってみたものです。

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