5月13日 (日)  顔用化粧油のこと

何日か前の日記では、帰京直後から顔の皮膚にかぶれが生じたことを書きました。

ふだん顔の手入れに用いている化粧品を次々はずしてゆき、その結果をおっていったところ(これは、パソコンの調子が悪くなったとき、プラグインを次々外していってコンフリクトをしらべる方法と似ています)、原因は当初考えていた日焼け止めではなく、洗顔後すぐに用いていた化粧水のためであることがわかりました。

この化粧水は花梨の種のエキスをアルコールに漬け込んだもので、肌荒れによいですよということでいただいていたものでした。お嬢さんは皮膚から吸収されるアルコールに非常に弱く、そのためにかぶれが生じたものと思われます。

化粧水を、これまで用いていたアルコール成分なしのものに戻し、さらに、就寝前に顔用化粧油を塗りこんで眠ることを続けた結果、かぶれはほとんどおさまりました。

顔用化粧油は、フィレンツェにあるサンタマリア調剤薬局堂製のものです。なつかしいようなお化粧の香りがする黄色の油が小さな容器に入っており、容器の頭部を2回ほど押してでてきた分の油を手でよくあたため、油のついた手で顔をおおうように塗布します。当初はたいへん油気を感じますが、朝になると油気はほとんど残っておらず、のんびりよい香りだけが残っています。

いわゆる「最後の晩餐」のおり、女がイエスに頭から注いだ香油というものはこのようなものかもしれない、と、ふと考えました。

写真は、郷里の中庭の木の陰に植えられているクリスマスローズです。これは、お嬢さんが現在くらしている家の大家さんから種をいただいたもので、種からはじまって少しづつ育ち、昨年あたりからよく殖えて花を咲かせるようになりました。もうだいぶん時期をすぎており、種になる部分がふくらみはじめています。

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