5月9日 (水)  椎茸の木のこと

帰郷しているあいだは、朝食のあとで顔を洗って、洗面台にあったそのあたりの化粧品類を用いて手入れをしていたのですが、帰京そうそう、なにかのひょうしに顔の皮膚にかぶれのようなものが生じてしまいました。

今年はじめて用いた日焼け止めが原因かもしれませんが、頬のかゆみと肥厚感が続くのはすこしこまってしまいます。

郷里の庭のうち、南庭には樹木が多く、その木の下はよい日陰になっています。それらの日陰も有効活用されて、日陰むきのいろいろな植物が植えられています。

日のあたる時間がもっとも少なく、すこし湿気の多い場所には椎茸の木が立ててあります。この木は毎年猫の山里からいただくものです。

椎茸の木とは、ナラなどの木に孔をあけ、椎茸菌を植え付けたもので、木の養分の続く限り、だいたい3年ほどにわたって、季節を問わずのんびり椎茸が発生します。お嬢さんは椎茸の木をめぐり、成長を観察しては大きくなったものを収穫するのがたいへん好きなので、家族は帰郷のすこし前から椎茸の収穫を止めて、お嬢さんを待っていて下さいます。

写真は、椎茸の木から椎茸が生えているようすです。春に出る椎茸は肉厚ですが、このようにいくぶんか乾燥気味に生えてくるようです。木の年月が経過し、いちどに生える椎茸が多いほど、ひとつひとつの椎茸は肉薄になるように思われます。

何年か前、お嬢さんは正月そうそう、初夢として、じぶんの腕から椎茸の木のように茸が生えてくる夢をみたことがあります。いわゆる「収穫」してもなにも痛くなく、すぐまた次代の茸が出てくるのがおもしろくもありました。

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