8月19日 (日)  素揚げのこと

帰郷しているあいだ、食事のしたくと昼間の家事はお嬢さんのしごとでした。

この季節はお嬢さんの家の菜園でも、近所の方々の畑や菜園でも野菜が実り放題に実ります。郷里では近隣に農家の方が多く、朝になると野菜を売りに来て下さいます。野菜を売りに来て下さる方はたくさんありますが、それぞれに得意分野の野菜がありますので、じゅんばんに野菜をいただいています。

また、朝食後の涼しいうちや夕食前のいっときになると、玄関前に不意に野菜が置いてあることもときどきありました。これは、農家の方が置いていってくださるものです。お嬢さんが帰っていることを知って、お嬢さんがよく食べる野菜を届けて下さることもありました。

この季節に毎日食卓にのぼるのは、いんげんを素揚げにして、生姜醤油でちゃっとあえたものです。

大きな皿に生姜をおろし、生姜をおろしてある皿にそのまま醤油を注いでおいたものを準備したあと、フライパン(もしくは揚げ鍋)に油を注いで熱し、頭と尻尾をもいだいんげんを入れ、火を通します。

揚げ網で油を切ったりせず、菜箸でいんげんをつかみ、準備しておいた生姜醤油入りの皿に浸すと、素揚げの完成です。暑いままでも、食べ残しを冷やして次のごはんにいただくのも、どちらも夏らしい味です。また、生姜醤油のほか、辛子醤油や大蒜醤油で素揚げをこしらえることもあります。

野菜ばかりいただいていたせいか、夏のあいだ、お嬢さんはよく汗をかき、なんだか代謝がよくなったような気がします。

写真は、郷里の庭で栽培している茄子の花です。

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