8月25日 (土)  りすのこと

日記を書くためにまうかめ堂さんのウェブサイトにでかけたところ、巻頭の写真が、以前お嬢さんがワシントンで撮影してきたりすの写真になっているのでたいそうおどろきました。

お嬢さんは、家族で2回、お仕事のために個人で2回、アメリカにでかけています。なんだか多い数字ですが、アメリカの研究所をカウンターパートとするお仕事にはひとつ区切りがついたようなので、当分のあいだアメリカにでかけることはないと思われます。そのようなわけで、たまったマイルも、さっさとギフトチェックに換えてしまいました。

アメリカには、少し木があるとたいていりすがいるように思われます。ハーバード大学には冬でも春でもたくさんのりすがうろうろしており、芝生の広場に木が1本しか植わっていないコロンビア大学の図書館前広場でも、りすが一匹ぽかんとしておりました。これはさすがにめずらしかったようで、案内をして下さった先生がどこからきたのか不思議がっておられました。

アメリカの大学にはなぜりすが多いのですか、と、ハーバード大学で研究所の先生にたずねたところ、大学でなくてもりすはたくさんいますよ、というお返事をいただきました。日本の大学には猫がたくさんいますが、りすはいませんと答えると、なぜ猫が大学に住むのですかと逆にたずねられ、返答に時間がかかりました。

このように書くと、英語で会話が成立しているような印象を与えますが、研究所の先生との会話は、双方が共通して意思疎通ができるところの韓国語でした。

りすは韓国語で「たらむぢ」、ねこは「こやんい」といいます。「たらむ」には、「樹上でくらす生き物」という意味があり、「ぢ(ぢぃ)」には「ねずみ(類)」という意味があります。「きねずみ」といったところでしょうか。

似たような名前のつけかたに、あざらし類を意味する「むるけ」があります。「むる」は「水」のことで、「け(けぇ)」は犬のことです。

写真は、お嬢さんの家の猫です。たいへん器用に後足をそうじしています。目のあたりや微妙な身体のラインがクラナハふうです。

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