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まうかめ堂 BBS 過去ログ3



トレチェント続き がむと 【2005/05/08 12:03:50】
今まであまり注目してこなかったので、僕にとってはトレチェントは分らないことだらけです。定型歌曲が大量にあるのはMyoushinさんのところですぐ分りましたが、彼らは宗教曲などは残したのでしょうか。あったとしても、ランディーニのミサ曲集とかモテット曲集のCDなどが作れる程沢山はないような気はしますが。

トレチェント Myoushin 【2005/05/08 05:20:36】HomePage
私はトレチェントの音楽が好きです。所謂評論家の人たちは実際の音楽を聞かないで文章を書いて批判していることもあるのでは・・・
トレチェントの音楽は何よりも美しさを最優先させた音楽と思います。音楽は聞いて素晴らしいと感じることが大切であると思います。
私見ではドイツの音楽を一番と思い込んでいることが原因ということでしょう。少なくとも中世の音楽ではトレチェントとアルス・ノヴァが双璧というのは普通の考えでしょう。
熱くなってすみませんでした。。。

ひきつづきトレチェント まうかめ堂 【2005/05/05 05:50:57】
> トレチェントの音楽は、よく音楽史的には、
> 旋律のみを優先した、底の浅い音楽ともいわれますが、

一昔前のある種の音楽学者って平気で、安易とも思える価値判断を下しますよね。作品の可能性を正当に顧慮していないというべきか…。現在アルス・スブティリオールと呼ばれている様式の作品たちもさんざんな言われようでしたね……。

まあ、それはさておき。
一曲作ってみただけですが、いろいろわかったことがあります。

これについて言いはじめると大変そうなので今日はひとまず寝ることにします。

おやすみなさい。

トレチェント がむと 【2005/05/04 11:46:01】
トレチェントの音楽は、よく音楽史的には、旋律のみを優先した、底の浅い音楽ともいわれますが、これだけの技巧的な歌唱を記譜して、それをまた演奏するというのは別の意味での音楽的発達が前提になっていると思いますね。もしトレチェントの音楽を当時実際に聴いたなら、多分十分驚嘆するに値するものだったと思います。

ただ、音楽史の世界では、やっぱり構造中心の理解になりがちですから、技巧中心の音楽は一ランク低く見られがちだと思います。同じような評価は、カッチーニのモノディー歌曲などにも言われますが、これらもやっぱりバッハ以降の構造中心の音楽評価中心の音楽史理解と結びついているような気がしますね。

そういう僕も、トレチェントのこう言った評価に取り付かれていて、積極的に聴こうとはしなかったのですが、ちょっとこれからまた聴きなおして見ようかと思っています。MIDIも作ってみるかもしれませんが、黒符はちょっと怖いですね(笑)

そう言えば最近、「反音楽史」という本が話題になっていますが、こんな感じのことを論じているのでしょうか。

Re: トレチェント まうかめ堂 【2005/05/03 15:56:31】
がむとさん、こんにちは。

> イタリアのお国柄なんでしょうね。

ええ、まさにそうなんでしょうね。
旋律の流れそのものが音楽の全てで、構築性などはあまり感じられない、多分に即興的な要素を含む音楽であることを実感しました。
これに比べると同時代のフランスのポリフォニーがほんとに rigid に作られてるものに見えてきますね。

しかし……。もっと早くトレチェントの MIDI に取り組むべきでした。
トレチェントの視点からよく見ると Philipoctus & Anthonello de Caserta とか Matteo da Perugia とか Ciconia とかが別物に見えてきそうです。

> ランタンではどうも手助けいただいてありがとうございます。

いえいえ、とんでもないです。私にも決定的なことはわかりませんでしたから…。
上声部は誤写で間違いない気がしますが、テノールの謎の punctus は以来ずっと気にかかってます。

> 同じ写本を持っているとちょっと心強いですね。

ええ、「ネットで写本の読書会」みたいで、話し合えると勉強にもなりますし楽しいですね。

トレチェント がむと 【2005/05/03 11:23:27】
トレチェントを久しぶりに聴いたので、つい書き込みに来ました。あらためて聴いてみると、声で演奏するには結構大変そうな曲ですね。カッチーニやバロックオペラの超越技巧的な歌唱に通じるものを感じました。イタリアのお国柄なんでしょうね。

ランタンではどうも手助けいただいてありがとうございます。まうかめ堂さんの案にだいぶ助けられました(訂正案はちがってますが)。同じ写本を持っているとちょっと心強いですね。

Re: こんにちは!  まうかめ堂 【2005/05/03 02:54:21】
MuSikun 様、はじめまして!
Sted2、本物のレコンポーザに比べてどうなのかは私にはわかりませんが、私は非常に重宝しております。
無償(GPL)配布でこの高機能は本当にありがたいですね。
(しかもやたら軽いですし…。)

ところで、バッハのオルガンの MIDI のすごいサイトをやられているのですね。
後ほどゆっくり伺いたいと思います。

こんにちは! MuSikun 【2005/05/02 17:18:57】HomePage
私もLinuxユーザです^^)
Sted2をご紹介いただき、有難うございました。
これまでRecomposerを使って来ましたが、「Linuxで動作する同じようなシーケンサがあればよいのに」と思っていました。これがあればMIDIの制作までLinux上で出来そうです。


Re: ご無沙汰してます まうかめ堂 【2005/04/16 14:32:22】
Myoushin さん、こんにちは。
このペースでいくと、Pomerium... に到達するのに何年もかかってしまうかもしれませんね(^^;。

そろそろ『中世音楽のまうかめ堂』も、テーマを絞って、やることをはっきりさせた方がいいのかなとも思ったりします。

ご無沙汰してます Myoushin 【2005/04/15 18:02:59】HomePage
こんにちは
個人的には
Marchetto de Padua: Pomerium in arte musicae mensuratae (トレチェントの記譜法)
に期待しています。
自分も更新しなければと思っています。

Re: こんにちわ まうかめ堂 【2005/03/23 00:06:34】
> 心からお待ちしてますw

> 是非がんばってください♪

応援ありがとうございます。

読んで下さる人がいると、ただ自分で解読するだけでなく訳を作って公開するところまでやる良いモチベーションになりますね。

こんにちわ sumika 【2005/03/21 06:24:51】
>ほんとにできるかはわかりませんが…。

心からお待ちしてますw

インターネット上でこのようなテキストを公開されてるのは貴重だと思います。(白譜定量記譜法は見つけたのですが)

正直な話、こちらのサイトで見つけたとき飛び上がって喜びました(笑)
是非がんばってください♪

Re: ケルンのフランコ著『計量音楽論』 まうかめ堂 【2005/03/16 00:19:19】
sumika さん、こんにちは!
フランコの拙訳を評価していただき大変うれしく思います。

何分にもラテン語についてはビギナーなもので、後で訳文を見ると日本語としておかしかったり不十分だったりするところが沢山あります。これらは少しづつ直していかなければと思っています。

> 他の記譜法についても時間があれば・・・・(

ええ、そのつもりではいるのですが……。
実際にやってみたら英訳と邦訳があるこのフランコでも結構大変で、さらっと終わらすつもりがまだ三分の二ぐらいしか終わってません。

でも希望としては、フランコの『計量音楽論』(フランコ式記譜法)の後は、Johannes de Muris: Libellus cantus mensurabilis (アルス・ノヴァの記譜法)、Johannes de Garlandia: De musica mensurabili (モーダル記譜法)、Marchetto de Padua: Pomerium in arte musicae mensuratae (トレチェントの記譜法)ぐらいまでできるといいなとは思っています。

ほんとにできるかはわかりませんが…。

ケルンのフランコ著『計量音楽論』 sumika 【2005/03/15 04:31:42】
ご無沙汰してます。
ケルンのフランコ著『計量音楽論』の邦訳ですが、ただ素晴しいの一言です。
まうかめ堂さんの熱意と情熱が感じられます。
一般人の私の場合、洋書の文献などは語学の壁で読めませんし、
その前に書籍を取り寄せるのも億劫(ただの愛好者なので・・・)ですのでとてもありがたく読ませていただきました。

ぜひ続く限りこのサイトを運営して欲しいと願ってます。
他の記譜法についても時間があれば・・・・(マテ

コントラ・テノール・"バッスス" まうかめ堂 【2005/02/09 01:24:24】
うわ、恥ずかしい。「コントラ・テノール・バッソ」って書いてますね。

それにしてもパレストリーナにまで至る明解な解説をありがとうございます。
HPの方もそんな風に続けていってほしいですね。

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