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まうかめ堂 BBS 過去ログ4


コントラ狂詩曲 ぽんた 【2005/02/09 00:19:57】
まったく月日の過ぎるのは早いものですね(笑)
こちらこそ恐縮です。

御指摘の通り、混乱していました。そう、そうです。そうなんですよね!

モテットの一つの声部がテノール声部と同等の動きを持ちなおかつテノール声部の充足的なものとしてコントラ・テノール声部と呼ばれた。またロンドーなどの歌曲でもテノールを補強する声部として現れた。
そして、マショーなどのアルス・ノヴァ付近のミサでは、モテット形式やカンティレーナ形式を採ったために、デュファイ以降と形的には同様な4声ではあるけれども、コントラ・テノールがテノールの充足声部でしかなくて、極論すれば3声構造に近い。
で、デュファイになるとコントラ・テノールは、テノールの上下にコントラ・テノール・アルトゥスとコントラ・テノール・バッススに分れ、初期の頃はそれぞれがテノールを(アルトゥスは場合によってはスーペリウスを)支えていたが、次第にバッススがテノールのみならず全声部に対して不協和音の解消的な役割を担ったりして自由な動きを獲得して行った。
そしてオブレヒトのようにカデンツを多用するようになったり、ジョスカンのようにバッソ・オスティナートが現れたり、4声を対等に扱ったり...。
そしてパレストリーナに至って「第1作法」の完成を見ると。

ちょっと解ってきたような気がします。有難うございました。

Re: 今更なのですが まうかめ堂 【2005/02/07 13:36:39】
ぽんたさん、こんにちは!! どうも御無沙汰しております。

私もぽんたさんのサイトを時々拝見させていただいておりますが、あまり更新されてない御様子なのでおきっと忙しいのだろうと思っておりました。

なので、書き込みいただきうれしいです。

>それでは今後も宜しくお願いいたします。

こちらこそよろしくお願いします。

P.S.あの、随分前の話で恐縮ですが、前におしゃっていた「デュファイが導入したというコントラ・テノール」ですが、「コントラ・テノール・バッソ」のことではないでしょうか。つまり、定旋律を担うテノール声部の下に自由に動けるバス声部を導入したのがデュファイであったということではないでしょうか。

(「自由に動ける」というところがミソで、これにより和声を下から支えることが可能になり、近代和声への道が開かれた、ということのようです。)

今更なのですが ぽんた 【2005/02/06 23:54:00】
遅くなりましたが、本年も宜しくお願いいたします
大変御無沙汰いたしております。
時々拝見はさせていただいておりました。
また一段とコンテンツが凄くなっておりますね。特にネウマ譜から現代譜に直してからMIDI化するなど、さすがまうかめ堂さんだと感心しました。この作業たるやさぞ大変な労力だったろうと思います。

拙HPの方はトンと進まず休眠状態です。HTMLタグを直したり体裁直したり、本来の中身にはあまり関係の無いところで遊んでおります。といいますのもイザークの作品があまり良く分らないからなんですけど...。
(BBSは、仕事が忙しくて返答が遅くなったり、返答に逡巡してしまう自分のアホらしさが表に出て嫌なので(笑)閉めてしまいました。)

それでは今後も宜しくお願いいたします。

Re: JSTOR まうかめ堂 【2005/01/30 03:03:31】
がむとさん、いつもありがとうございます。

http://www.jstor.org/

最近は、と言っても十年前ぐらいからでしょうか、どの分野も論文の「電子的な」配布も一般的になってきてますね。

私が普段携わってる分野でも上のような団体&サイトがあり、個人でも一定の年会費(それほど無茶でない)を払うと雑誌横断的に論文がダウンロードできるようになってますが、音楽学プロパーでそういうものってまだ無いんでしょうかね?

上のサイトでは私が本業の方で読むことのある雑誌が結構あって、ちょっと変な感じがしました。

http://lablancheur.net/concert.htm

実は、行く予定だったりします(笑)。(カペラの演奏会の時にチラシをもらいました。)感想などは書けたらどこかに書きます。

でも近江楽堂ははっきり言って声楽にはかなり不向きな場所だと思うので、この人数でノートルダムミサを合わせるのは大変だろうな、と思います。

> ともあれ、ノロウィルスからの生還、おめでとうございます(笑)。

おかげさまで…。(ありがとうございます。)

実は、行先が牡蠣の名産地だったので(と言うとだいたいどこか見当つきますが)、性懲りもなくカキフライなぞ食べてしまいました。

しかも、おいしかったんですけどね(笑)。

無題 がむと 【2005/01/29 22:18:34】

連続で申し訳ないですが(いろいろな意味で)
またまたノートル・ダム・ミサのコンサートを発見しました。

http://lablancheur.net/concert.htm

どうもこれが結成コンサートになる団体だそうです。カペラの方が指揮者のようです。

演奏会はなんともう明日(1月30日(日)東京/近江楽堂 19:00)なんですよ……

もし余裕がお有りでしたら…… 
相変わらず、僕はいけませんが。

しかし、月に二回もノートル・ダム・ミサが演奏されるなんて、ひと昔前なら想像もつかない、嬉しい事態ですね。

JSTOR がむと 【2005/01/29 14:04:35】
http://www.jstor.org/

上のようなものを発見しました。どうも学術雑誌を大規模にネットにアップして、図書館で利用できるようにするというものらしいです。音楽学雑誌もけっこうありますが、個人には利用できるようになっていなくて残念ですね。

ともあれ、ノロウィルスからの生還、おめでとうございます(笑)。

謹賀新年 まうかめ堂 【2005/01/02 20:59:34】
> Myoshin さん

あけましておめでとうございます。
(こちらにまでおいでいただきありがとうございます。)

デュファイですが、Canonici 写本に入ってるものはぼちぼちやっていこうかな、と思っています。

謹賀新年 Myoushin 【2005/01/02 05:40:33】
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年はデュファイがトレンドですね。
私も道楽に励めるようにしたいです(^^

Re: Selden キャロル まうかめ堂 【2004/12/23 02:44:35】
当初クリスマスだからといって何かをやるつもりは無かったのですが、この曲がやりかけで(楽譜作成の技術的な問題により)放置してたのを思いだし。何かいいタイミングなのでどうにか形にしてみました。

いろいろ面白いところのある曲ですね。表にも書きましたが旋律が分断されまくってるのがストラヴィンスキーみたいで、まうかめ堂的には大喜びで Pan を左右に散らしたりします。和声的にも途中で E-B-E の和音に(半)終止するところとか美しいですね。

でもこれ、歌おうと思うと言葉を乗せるのにだいぶ苦労しそうな曲ですね。

Selden キャロル がむと 【2004/12/22 23:30:39】
懐かしいですね。これは昔よくシャンティクリアの演奏で聞いていました。ことしは災害が多かったせいか、クリスマスが近付くという気はあまりしませんが、ちょっとクリスマスらしい気分が出て来ました(Virtual Willbyさんのところでもクリスマスの曲だしています)。

うちではクリスマスのミサ全曲はつくりませんが、Arnold de LantinsのKyrie incarnatum(Ms.Canon Misc.213,F.63r)を作っています(未完成)。ティンクトーリスに言わせると時代遅れなのかもしれないですが、この時代のものも結構いいものですね。

タブラトゥーラ まうかめ堂 【2004/12/20 16:04:19】
タブラトゥーラの『蟹』に含まれている「古楽」は15曲中6曲ですね。中でも一曲目の Estampie は毎回演奏会でも演奏されるという定番の曲のようですが、現在世界のどこを見渡しても他に類をみない「カッコイイ」演奏だと思います。最初に聴いたときは、「これこそ中世器楽曲の現代への再生だ」と思いました。(まあ、これはちょっと褒めすぎですが…)

タブラトゥーラは堅実な作りの自作曲もなかなか面白いですが、古楽ももっとやってほしいですね。特に一般ウケするようなアレンジが面白いと思います。

ありがとうございました。 likke_subtilis 【2004/12/19 11:38:12】
早速の返事ありがとうございました。
なるほどタブラトゥーラだったのですね。
あの方々、自作の曲もやったりするので、
コンサートはともかくCDを買うのはさけてたのですよ。笑
でもこれは聞かねば!
どうもありがとうございました。

Re:はじめまして まうかめ堂 【2004/12/19 01:28:55】
like_subtilis さん、はじめまして。ようこそお越し下さいました。
中世音楽ファンの方に「まうかめ堂」を気にいっていただけてうれしいです。

リコーダーをやられているとのこと、良いですね!メメルスドルフのリコーダーは独特の神がかった超絶技巧が面白いと思います。

"Byrd one brere" ですが、まうかめ堂が「真似た」という演奏は、タブラトゥーラという「古楽器系クロスオーヴァー無国籍バンド」のディスク、『蟹』の中の演奏です。

また参照した楽譜は Richard Hoppin 編の "Anthology of Medieval Music" という本の中の現代譜です。

オリジナルは単旋律の曲です。

タブラトゥーラは、単なるというか純粋な古楽団体ではなくて、この曲も現代人の耳にもわかりやすいようなアレンジが施されているので、当時このように演奏されたということは無いと思われます。

はじめまして like_subtilis 【2004/12/18 23:40:54】
はじめまして。ものすごく、これ以上の形容詞がないくらいの
魅力的なサイトですね。私も、ハンドルネームが示すとおりの中世音楽好きです。リコーダーをやってるものでして、
メメルスドルフやピケットの演奏をいつも聞いています。

文献の明示も非常にたすかります。どういう文献が手にはいるかわかりますしね。

ところで、MIDI ギャラリーの中にある"Byrd one brere"、
これの「魅力的な演奏」とはなにかぜひともおしえていただけないでしょうか。また、この曲はどこからしらべられましたか?(おそらく昔の楽譜だとはおもうのですが。)
自分でも演奏したいなとおもいます。

Re:ありがとうございます まうかめ堂 【2004/12/15 17:26:16】
> 何かわかることがあれば、コメントさせていただきますね。

そうしていただけると本当にありがたいです。
どうかよろしくお願いいたします。

(また、多くの方々からコメントを引きだせるような内容のものを作りたいものだと思います。)

あ、それから、スレッドが長大化してしまったので掲示板の返信機能を停止し、シンプルな発言時間順表示に変更させていただきました。現時点では話題が錯綜することは無いと思うので、これでも混乱は起こらないと思われます。

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