Re:マンロウもうすぐ… まうかめ堂 【2004/11/06 17:00:57】 (勝手ながら、投稿を新掲示板のほうに移動させていただきました。)
以下、ながいレスですみません。
一瞬、Solage がイタリア語の曲を書いていたのかと驚きましたが、これはおそらく HP を作ってる人の表記ミスで、この Isabella は大英図書館 British Library のとある写本 (London, British Library, Additional 29987)に入っている作者不詳の器楽曲ですね。
御存知かもしれませんが、この写本は各種サルタレロや「三つの泉」や「トリスタンの嘆き」なんかの器楽曲を含むトレチェントの写本で、そういえば器楽曲のファクシミリは Spielleut で見られるようになってました。
http://www.spielleut.de/facs_29987.htm
それにしても私は Capilla Flamenca って NAXOS の「アラミレ写本」のディスク以外知らないのですが、こんなディスク(1400年前後フランス)も出してた or 出すのですね。
(かなり欲しいのですが各国の Amazon で見つかりません。まだ発売されてないのでしょうか?)
とにかく選曲が魅力的に思います。フランスの Ars subtilior 中心(Chantilly 写本からのものが割合的に多いでしょうか)で、ソラージュが三曲も入ってるのが泣かせますね。
その中で Calextone, qui fut dame terrouse は私は実演を聴いたことが無いし録音されてるのを見たことが無いのでかなり興味があります。(しかも、この曲 musica ficta をどうしてるかがかなり見ものだと思います。)
ベリー公の名を冠したディスクなのに、ソラージュの曲でも S'ancy estoit が入ってないのはどうかという説もありますが、この曲は直接ベリー公の名が出てきてソラージュの曲で最も技巧的なので際立ってるだけで、良い曲かと問われると若干??という感じなのでよいといえばよいかもしれません。
Discography のページからは Isabella の他に、「鳥の歌」 Or sus, vous dorme trop が全曲試聴できるようになってました。Isabella も趣味の良い interlude という感じでなかなか良いのですが、 この Or sus, vous dorme trop はかなり良いと思いました。
ゆっくりとは言えないテンポですがしっかり無理なく歌いきれてるのがえらいです。
裏で即興的に勝手に鳥の鳴き真似をしてるリコーダーも、(最初少しアレとか思いましたが)なかなか面白いです。
それからマンロウですが、実は録音して mp3 化して保存してたりします。(もし興味がおありのようでしたら「個人的に」言ってくださればなんとかできるかもしれません。ただ 54M もあるんですよね…。)
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