ここからは、著者不詳の論文『ディスカントゥスにおける通常の配置』 Discantus positio vulgaris (1230年頃)の、ラテン語原文からの翻訳のページです。
この論文は、ノートル・ダム楽派のディスカントゥスについての論考で、モーダル記譜法に関する記述の最初期のものを含んでいます。また、この書は、13世紀後半に、ドミニコ会修道士モラヴィアのヒエロニムス Ieronimus de Moravia の『音楽論』 Tractus de Musica の中に保存され、計量音楽についての "positio" のシリーズの最初のものとして置かれています。したがって、論文の題名はヒエロニムスによって付けられたものと考えられています。そして、これに続く "positio" が、モーダル記譜法についての論考として最も名高い、ヨハネス・デ・ガルランディア Johannes de Garlandia著『計量音楽について』 De musica mensurabili です。
それから、翻訳はいつにも増して粗いです。(この論文にはあまり時間と取られたくなかったので…。) なので、[Source]の英訳を参照して下さい。
TML で見られるこの論文 の原典&校訂版は以下の三つです。
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Last modified: 2007/3/3