- Passerose de beaute (ballade)
- Helas pitie (ballade)
- Quant joyne cuer (ballade)
- En seumillant (ballade)
- Se Alixandre et Hector (ballade)
- Se July Cesar (ballade)
トレボー (Trebor, late 14th C) は Chantilly 写本に6曲の興味深いバラードを残しています。
一説によると、彼の本名は Jahan Robert であるとのことです。 (つまり Trebor は Robert のアナグラムということです。)
Trebor の音楽の特徴を一言でいうことはできませんが、一つの特徴は、 しばしば Tenor と Contra が合わさって和声的な伴奏を形成することです。
- Passerose de beaute (ballad)
- Contra にしばしば現れる二連符が全体の8分の6拍子と対比をなしています。 Tenor と Contra はしばしば和声的な伴奏を構成しています。 また興味深いのことに、終止に V-I のカデンツが用いられています。
- Helas pitie (ballade)
- シンコペーションの豊かな曲です。休符を前においた独特のリズムパターン (全ての声部で用いられる)が印象的です。
- Quant joyne cuer (ballade)
- 荘重な感じの曲です。リフレインの盛り上がりが面白いです。
- En seumillant (ballade)
- Trebor の曲で最も演奏される機会の多い名曲です。 「うとうとしていると夢が現れた」 夢というテーマを表現するのに、絶えず変化する調性と 半音階的な不協和音が用いられています。
- Se Alixandre et Hector (ballade)
- Willi Apelによると「この作品の contratenor は和声的基礎を強化し完成する ために design された"進んだ"タイプの例である」とのことです。
- Se July Cesar (ballade)
- とりわけ和声的な色彩の強い曲です。