Diary 2006. 12
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12月25日 (月)  るすのおしらせのこと

あすから来年の1月9日まで、お嬢さんは郷里に戻っております。

お嬢さんの郷里は雪のたくさん降るさむい地方にあります。昨年は記録的な大雪が早い時期から降り、帰郷したお嬢さんは毎日わっしょいわっしょいと雪かきをしていました(1月あたりの日記には、そのおりの写真があるかもしれません)。

家族からの電話によれば、今年の冬はたいへんあたたかく、道路にも庭にも雪がないとのことです。風情は少ないですがたいへんすごしよい正月になりそうです。

お正月には、2月にニューヨークでたいへんお世話になったコロンビア大学の大学院の方がご夫妻で郷里に来てくださることになりました。

コロンビア大学の大学院生の方は歴史学を専攻しておられ、ことしの秋からグラントをとって日本に滞在しておられます。なにげなく年末の予定をうかがったところ、どこか温泉に出かけてみたいということでしたので、お嬢さんの郷里にある温泉を紹介したところ、来てくださることになったものです。

また、お嬢さんの郷里にある名所旧跡が、ちょうどその方の研究テーマと深い関係があるのだそうです。父に車を出していただき、みんなであちこちまわる予定です。

お嬢さんの日記は、おそらく今年のぶんは今日がさいごになります。

どうぞよい年をおむかえください。
また、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

写真は、数寄屋橋交差点に毎年登場するクリスマス飾りです。夜に撮ったので、うまく写っていればよいのですが。

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12月14日 (木)  買い出しのこと

きょうは、アーキヴィストの見習いをしている研究所の仕事のあと、電車にのってアメ横に出かけ、家族に頼まれた越年料理の材料を買い出しにでかけました。

お嬢さんの郷里はさむい地方にありますが、年越しにはそばや魚のほか、特別な汁物をこしらえていただきます。

この汁物は、年越しのほか、なにか祝い事があった時や親族が集まった時などに大鍋でたくさんこしらえ、この汁物をいただくためだけの特別な漆器にめいめいが盛っていただきます。

この汁物の大事な具材は干した貝柱です。汁物をこしらえる前日から水に浸しておき(郷里の猫はこの浸し汁がなにより好きなので油断がなりません)、浸し汁は大切なだしに、貝柱の部分は皆がとりあうおいしい具材になります。

お嬢さんが東京でくらすようになってから、干し貝柱をアメ横で購入するのが帰郷前の仕事になりました。さいきんは親族からも購入を頼まれるようになりましたので、この季節になるとまとまった「貝柱ファンド」がお嬢さんの銀行口座に振り込まれます。

上野で電車をおり、アメ横の大通りを上野側から半分ほど進むと、お嬢さんが毎年ここで買うことを決めている乾貨店があります。お店の方にほしい貝柱の種類と目的と大きさを伝え、いろいろなパッケージをよくよく見比べた上で貝柱を選んで代金を支払うと、大きなおつかいがひとつ終わった気分です。

じょうずに予算をやりくりすると、「貝柱ファンド」にはすこし余りが出ます。すこし気持ちが大きくなった帰り道はいろいろ購買欲が出るもので、帰りはフランス風ローストチキン(ロティサリー)を半羽求めて帰りました。

貝柱はさっそくパッキングして、あすにでも郷里に送る予定です。ロティサリーはさっそく夕食にいただきましたが、しっとりとしてよい味のついた鶏肉と、鶏の油分でゆっくり火の通ったばれいしょが絶妙に美味なものでありました。

写真は、ワシントンの宿泊先の部屋の冷蔵庫に貼ってあった夕食カレンダーです。



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12月4日 (月)  サージェリーのあとのこと

月曜日は、本来であればアーキヴィストの見習いをしている研究所にでかける日なのですが、土曜日に歯を取り出す手術をしたため、きょうは大事をとって家におりました。

昨日、お嬢さんは日記を書いたあとお湯を使い、そうそうにベッドにもぐりこんだのですが、夜中に一回、朝方に一回、痛みで眼を覚ましました。

たいへん痛みますよ、という注意といっしょに大量の痛み止めをいただいていたので、お嬢さんは夜中も朝方ものろのろと眼を覚ますと、痛み止めをコップ一杯の水で流し込み、またゆるゆるとふとんにもぐりこみました。なんといいますか、落ち着いたものです。

昨日の懸案であった空腹感は、ゆっくり食事をとることでいくぶんか解消されるようになりました。縫ってある箇所にたべものが転がってゆかないよう、また、あまり熱いものや冷たいものはいただかないよう、ごはんに適温のスープをかけたものなどをそっといただいています。

これで、ちっとでもお嬢さんの丸みが解消されればよいのですが。

午後は、近くの歯医者さんに縫合部の消毒をしていただきに出かけました。縫合部と、抜歯のとちゅうで器具が触れてすこし傷がついてしまったくちびるに消毒液をつけていただき、抜糸の日取りを決めていただいて診察はおわりです。

あすは家ですこし仕事をして、水曜日からそろそろとお仕事に戻る予定です。

写真は、2月にケンブリッジ市郊外のシーフードレストランでいただいた牡蠣のプラター(大皿盛り合わせ)です。大きさや風味のことなる数種類の牡蠣が盛り合わせになっており、洋わさびやチリ風味のソースでいただきました。

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12月3日 (日)  サージェリーのこと

先月来の日記で何度か書いたとおり、昨日お嬢さんは歯の小さな手術をうけました。

お嬢さんはひとりでくらしているので、日帰りの小さな手術とはいえ、ひとりで病院にでかけるのはなんだか心配です。週の大半が東京勤務である父親に付き添いをお願いしたところ、その日はちょうど長崎に出張して東京にはいませんという返事がかえってきたので途方にくれていたところ、運よくまうかめ堂さんが付き添いを申し出てくださいました。たいへん感謝いたします。

手術は朝9時半に予定されていましたが、お嬢さんが名前を呼ばれて部屋に入ったのは10時すこし前でした。
手術の場所は、口腔外科の診察室の中でも窓側の日当たりのよい診察台で、診察台のまわりには執刀の先生のほか、脈や血圧を管理する機械を見ていてくださる看護師さんがひとり、手術機具を渡したり口の中を洗い流したりする助手さんがひとり、また、手術のようすを見学にこられたらしい先生方や学生さんたちが数名おられました。

以前撮影したフィルムを見せていただきながら、手術の手順や予想される術後の痛みや腫れなどの説明を受けると、椅子を倒して手術がはじまります。歯茎に麻酔剤を塗って麻酔の注射をしたあとは、機具の落下をふせぐ不織布が顔に掛けられました。

麻酔をされているので痛みは感じませんでしたが、歯を取り除く作業には、対象となる歯を揺り動かしたり引っぱったりする力がかかります。それらは麻酔下であってもなんとなく感じられるもので、のんびりと口をあけながら、口腔外科の先生には体力が必要なのだなあとお嬢さんは考えておりました。

しばらくすると、執刀して下さっている先生がなにかに苦慮しておられる気配が伝わってきました。埋まっている歯の根が予想外に長く、かつ曲がっており、引っぱってもなかなか抜けてこないとのことです。手術がはじまってから1時間ほどたったところで一度休憩があり、最後の根が取り出されて縫合がおわった時、時計はだいたい11時半をさしていました。

その後、根が残ったり神経が傷ついたりしていないか確認するためにレントゲンを撮って、手術は終了しました。取り出された歯を見せていただくと、歯はいくつにも分割されてほとんど形を留めていませんでしたが、最後に取り出された根だけは、太く長い形をしっかり留めていました。

先生のお話によれば、埋まっていた歯はほんの少しの歯肉の隙間によって外部に繋がっており、また、少し虫歯にかかっていたとのことでした。だから痛んだのでしょう。

手術のあと、お嬢さんは会計をすませ、お薬を受け取ったあと、まうかめ堂さんに送られて無事帰宅いたしました。抜糸(5針縫いました)や消毒は、お嬢さんを大学病院に紹介してくださった近くの歯医者さんがして下さいます。

手術から1日半が経過した現在、お嬢さんは強い痛みと腫れに襲われています。ですがおなかはすくもので、なにかやるせない思いがいたします。

写真は、日本航空国際線のビジネスクラスの食後のデザートです。このような差し入れをしてくださる優しい方を、お嬢さんは切に求めております。

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